検索エンジンから「ベジタリアン BCAA」とか「ビーガン BCAA」と検索して来た方はフィジークの選手でしょうか?ボクサー?それとも長距離ランナー?
トレーニング仲間の間では菜食を理解をしてくれる人がいなかったり、ベジ友の間でも無条件サプリ害悪論が蔓延っていたり、恐らく良き理解者が周囲に一人もいないのではないでしょうか。
お互い大変ですね(笑)
今回の記事はBCAAの有意性についての一般的な知識を有しており、尚且つBCAAサプリを個別に摂る明確な理由がある人だけが読み進めてみて下さい。
このページの目次
サプリメント不要論について
- 食品としての品質問題
- 必要栄養素の含有量への疑念
- 摂取過多による健康被害
- 近代栄養学への懐疑性
- 食事を疎かにすると有意な結果が得られない
- ナチュラリスト的・ホールフーディスト的観点
サプリ否定派の人から聞く“サプリが不要な理由”をまとめると、こんな感じのリストになりました。
大体こんな感じですよね?
もちろん検索して当ブログに来られたサプリ肯定派方の多くも、これらの問題点に向き合う姿勢自体は持っているとは思います。
しかし、余りにも健康メディアから「サプリは害しかないよ」と脅されるので明確な価値判断の基準を失ってしまっている方もいるかもしれませんね。
以下に僕個人の判断基準をリストアップするので、参考にして頂ければ幸いです。
考慮するべき判断基準リスト
- プラントベース(天然サプリ)
- 信頼できるメーカーかどうか
- 遺伝子組み換え原材料不使用
- 合成保存料・着色料等不使用
- 砂糖・人口甘味料不使用
- できる限りオーガニック原料使用
- 目当てとする成分“含有量”が明記されている
- 精製度が低め
購入前に気にしている判断基準を、大まかに重要な順にリストアップしてみましたが、どうでしょう?
一言で菜食主義者と言っても、動物愛護の人がとんでもない不健康な食品を口にしているのを見かける事もあるかと思いますが、4番や5番のあたりが食品として口に入れても良い最低基準になるのではないでしょうか。
もちろん元々の目的を考慮に入れると、7番の成分含有量/比率の確認は必須条件になってきますが。
国産の筋トレサプリ(プロテイン)とかは細かいアミノ酸の成分表記載が無い商品もあって、中には筋線維組成の役に立たないアミノ酸比率の詐欺商品すらありますからね。
多くのヴィーガンの方にとってはオーガニックである事も重要かもしれません。
オーガニック・グレードの基準をクリアしてくると、オーガニックでも無いピーナッツバターやきなこ、豆腐なんかをプロテイン代わりに利用しているヴィーガンに馬鹿にされても反論できます。
僕は反論する事を重要視していませんが、“サプリに頼らない=格好良い”みたいな風潮は健康コミュニティーや菜食コミュニティーに根強くありますしね。
今回の記事はがっつり精製度が高いBCAAのサプリがテーマなので、恣意的判断で重要度を一番低くしましたが、ホールフーディストの方は最後の精製度が低い事を条件にしている人が多いかもしれませんね。
BCAA不要論について
菜食者用のBCAAを探して来たようなニッチな要望を持つ人に細かい事を言うつもりはありませんが、BCAA懐疑論って暫定的な終止符は打たれてはいますよね。
「たんぱく質そのままに比べて、個別にアイソレートされたアミノ酸(今回はBCAA)を摂取する事に有意性はあるの?」という問いに対して、肯定派も否定派も恐らく同じ答えをすると思います。
「特に無いんじゃない?」
厳密に言うと吸収スピードが早いので、“空腹時に今すぐトレーニングをしないといけない時”や、“摂取カロリーを抑えながら集中力の維持やリカバリーの速さを求められている時”など、限定的な場面では役に立ちますが。
それを踏まえた上で、2つのBCAAサプリを比べてみましょうか。
Natural Sport, BCAA 2500
ロイシン:イソロイシン:バリン=2:1:1
適切とされている研究結果のある配合比率ですね。
NON-GMOです。肉食者のBCAAと比べても値段が安いです。
ベジタリアンカプセルと記載されているので、ヴィーガン対応かどうかは問い合わせ中です。
ヴィーガンになる直前のベジタリアンの時によく使っていましたが、タブレットが大きいけど大きすぎない感じです。※伝わる人だけ伝われば良いや(笑)
※メーカー側から返答が有り次第報告しますが、1週間返信来てないです(涙)
Bluebonnet Nutrition, BCAAs 4:1:1 Ratio
ロイシン:イソロイシン:バリン=4:1:1
こちらはヴィーガン表記があるものの、ロイシンの比率が高め。
細かい事は気にしない人向けっぽいですかね、悪くも無いんでしょうけど。
高たんぱく&低脂質の植物性食品について
【追記:2017/9/21】
当記事の冒頭から読んで頂ければ分かるように、投稿日当初のこの記事の目的はヴィーガン・ベジタリアンのガチのアスリートのためのものでした。
しかしBCAAなんてサプリをどこで調べて来たのか分かりませんが、案外フィットネス初心者のような友人知人からも記事の感想を頂くことが何度かあったので、このパラグラフだけ“健康のためにフィットネスに励んでいます!”みたいな人向けに書きます。
ていうか、高たんぱくな植物性食品って、“高たんぱく&高脂質”なものが多いですよね?
ナッツとか、豆とか。
「青野菜にも沢山たんぱく質は含まれてるよ!」って反論したい人もヴィーガンの中にはいるかもしれませんが、たとえば青野菜の中でもたんぱく質含有量の多いブロッコリーなんかは“VS肉食”の話題のネタにされる事も多いですけど、あーいう動画とかって、よく見てもらえば分かるはずなんですけど、対カロリーで表現されているんですよ。
“牛肉VSブロッコリー”で同じカロリー分を食べるとブロッコリーの方がたんぱく質は多いです!って・・・、まぁ、そりゃそうなんですけど、牛肉と同じだけのカロリー分のブロッコリーって、どんだけ食べなきゃいけないのよ?って話しなんですよ。
まぁ、ほとんどの野菜にはたんぱく質が含まれているのは事実だし、野菜や雑穀からもたんぱく質を摂取していく姿勢はヴィーガン・ボディービルダーには求められるのですが、それでもやっぱり“高たんぱく&低脂質”な食材が少ないですよね。
まぁ、少しですが、一応リストアップしておきます。
【PB2】
PB2って名前を初めて聞いた人はケミカルな印象を持つかもしれませんが、単なる脱脂ピーナッツバターの商品名の事です。
圧搾した油の方もちゃんと商品にされているので、流通チャネルもエコですよー。
【ヘンプパウダー(麻の実)】
ヘンプパウダーもPB2と同じようなノリですね。元々高たんぱくで高脂質なヘンプナッツから油を搾り取ったカスの方です(笑)
油の方は女性が買っていくので、男性は絞りカスを食べましょう。
ヘンププロテインは吸収率も良いしね。
【スピルリナ】
スピルリナも高たんぱく低脂質の食材?です。
全体の栄養価の60%以上がたんぱく質なので、ダイエット中のたんぱく源としては優秀ですね。
ただ、スピルリナを大量に食べるっていうのも現実的じゃない気もしますが・・・。
ま、こんなところです。あれば便利な食材ばかりなので食卓に並べるか検討してみて下さい!
まとめ
BCAAの効果自体はBCAAサプリ否定派の人も認めてくれるはずですよね。というより、利用者の間でも「完全に信用している訳じゃないけど、摂取している」という人が多いようにも感じています。
長距離ランナーの方が代替燃料・集中力増加・疲労軽減のために利用する場合や、トレーニーが限定条件下で筋肉合成の活性化の補助や除脂肪目的で使う場合。
特に後者の場合は食事を疎かにしてしまうと、BCAAサプリを飲んだところで望むような効果は得られません。
まずは食事やトレーニング環境に時間やお金等のリソースを回す事を優先して、サプリに関しては余裕があれば考えましょう。