近藤麻理恵さんの片付け本『人生がときめく片付けの魔法』が出版されたのは6年も前の事だそうです。※2010年12月
僕もこんまり先生の噂自体はリアルタイムで聞いていて気にはなっていたんですけどね。
今まで無視してきてしまいました。
こんまり先生は2015年のアメリカTIME誌が選ぶ『世界で最も影響力のある100人』に選出された事もあり、Googleを始めとした世界的企業にも片付けコンサルとして研修を行っています。
今回は年末の断捨離でかなり役に立った、こんまりメソッドの実践記です!
このページの目次
こんまりメソッド前夜
僕は仕事の関係で、数年前まで埼玉の一軒家(古民家)で一人暮らしをしていました。
でも古民家で一人暮らしをすると、何も使っていない部屋でも毎日ホコリが貯まっていっちゃうんですよね。
分かってくれる人いるかな?
そういう使ってもいない部屋のメンテナンスに多大な労力を使っていると感じていたので、生活をシンプルなものにしようと現在の1Kマンションに引っ越してきました。
引越し当初はまだ20代半ばの単身だったので、“どういう家作りをしていきたいか?”みたいなビジョンが無かったので、結局は今の物件の広さにも物足りなさを感じているんですけどね。
キッチン・風呂・トイレ・7畳リビングの大学生が住むような1K物件ですから、友達をたくさん呼べる部屋ではありません。
そんな物件に住んでいるので、今後家族が増えたり引っ越したりする事を考慮しながら、手狭になってきた部屋をシンプルな快適空間にしていく必要を感じてきていたんです。
僕にとっての理想的な部屋作り
- ブランド品には興味が無く、長く使えるものに愛情を注ぎたい
- 物がたくさんあるので作業に集中できる落ち着いた部屋にしたい
- 引越しが楽なのが良いから物は少ない方が良い
- 機能的でないアート・置物には興味が薄い
- 機能的なアンティークの家具が好き
この辺りでしょうか。
このリストは今思いつきで搾り出してみたものです。
客観的に見ても、機能的でないモノに執着しているわけでは無さそうですが、小っちゃい趣味がたくさんあるのでミニマリストを自負できる程でもない気がします。
室内は散らかってはいないものの、物が多くて棚が溢れぎみですね。
現状の問題点
- 購入後、数ヶ月経つ保存食品がある
- 洗剤やシャンプー等のストックで2つ以上の物がある
- 数週間以内に使う予定の書類が出しっぱなし
- 未処理の領収書が机に置きっぱなし
- 購入してから数年間読んでいない本が複数
↑実は上記の問題点、こんまりメソッド実践後(この記事編集時)に追記した後だしジャンケンなんです。
元々簡易的な断捨離をした後だったので多少は自信があったのですが、無残な結果になってしまいました。
噂を耳にしている方も多いと思いますが、こんまりメソッドのキモは“ときめく物は残す”という事らしいです。
さて、片付けでときめく生活を手にする事はできるのでしょうか。
一気にやろう!
“こんまり流”では片付けは毎日やるものじゃなくて、一気に終わらせるものなのだそうです。
そういえば言い忘れていましたが、僕はここ1年くらい、ずっと断捨離していたんですよ。
マジで・・・。
もちろん、この記事のテーマのために話しを盛ってるんじゃなくて「明日片付けよう!明日片付けよう!」って一年中言ってる感じのやつです。
既に三ヶ月くらい前に洋服を45リットルのゴミ袋に2つほど詰めて、一月ほど前にもシリアに救援物資を送ろうとしたら、探せばあるものでダンボール一箱分の新品やキレイな冬服が見つかりました。
自分で言うのも何ですが、一応片付ける意志はあるんですよね。
で、今回こんまりメソッドを取り入れて出てきた洋服がこれ↓
めっちゃ大量(笑)
こんまり流では部屋や区画ごとに片付け・処分していくんじゃなくて“同じカテゴリーのモノを一ヶ所に集めて一気に処分する”のだそうです。
もちろん“ときめかない物”をね。
一部屋ごとに処分していた結果、リビング収納の季節物、脱衣所に置いてある下着、タンスに閉まった季節外れのもの・・・、家にある洋服全体の総量が見えないので、服が残りがちになってしまうそうです。
こんなにあるとは思わなかった。
断捨離後だったのにも関わらず、処分しきれずにいたデザイン的に時代遅れの未着用の服も出てきてしまいましたよ。
因みに断捨離初心者さんだとゴミ袋3枚とか6枚とかは当たり前だそうです。恐ろしい。
洋服を捨てる順番
- トップス(シャツ・セーターなど)
- ボトムス(ズボン・スカートなど)
- かけるモノ(ジャケット・スーツ・コートなど)
- 靴下類
- 下着類
- バッグ
- 小物(マフラー・ベルト・帽子など)
- イベントモノ(浴衣・水着など)
- 靴
この捨てる順番はこんまり先生の経験則から決めたものだそうで、順番通りに行えば洋服全般はあっという間に片付くそうです。
個人的には何年も眠ったままだった新品の着ない服を処分できたのは、心理的に一定の効果があったかなと感じています。
寝室にハンガーラックを置いているのですが、今思い返すと「このアウター処分しなきゃなぁー」と見るたびに薄っすらと思考を奪われていた事をしみじみと感じます。
書類は全捨てが基本
書類に関しても、フリーランスでパソコンを使った仕事がメインなので元々断捨離は進んでいた領域ですね。
カラーボックス一つ分くらいのスペースしか保管しておらず、大した量はありませんでした。
ただ、家電の取扱説明書や証券口座のパスワード等が記載された契約書がかさばっていたのですが、こんまり流では「そんなものは全部捨てちまえ」との事です。
まー、元々メインの証券口座や銀行口座のパスワード等は専用のクラウド上にも保管していたのですが、何かあったときのために予備として棚に閉ってありました。
よくよく考えてみたら複数のPCで同期設定済みだし、いざクラウド上にログインできなくなったとしても、証券会社に直接問い合わせて教えてもらえば良いだけなんですよね。
そんな日は来ないのでしょうけど。
家電の取扱説明書に関しても、ここ10年くらい読んだ試しが無いなと。
もしかしたら調べ物をする日が来るかもと思っていましたが、数十年前の家電でない限り公式サイトに取扱説明書のPDFファイルがありますよね。最悪の場合はカスタマーサポートもありますし。
全部捨てましょう!
個人的な結果としては一部の保険証書や家電の保証書、物件の契約書だけが残って、「必要だと思い込んでいた書類」を手放すことができました。
インターネットの「再接続設定の案内書」はクラウド上で管理している方が増えてきているかと思いますが、今回はそこまで神経質になる必要は無いかなと。
停電でPCに接続できなくなったとき、現状ではクラウド上だと緊急時にどこに保管したのか忘れてしまいそうな気がしました。
全ての物の定位置を決めよう
僕の場合フリーランスなので、ここ数年はデスク周りに領収書や書類関係が散らばりがちでした。
特にこのブログで紹介するために購入した商品や、取材先で頂いた資料なんかは記事を書き上げるまでは捨てられないですし、大きさも重要度もバラバラ、一週間後には捨てるし・・・。
でも、デスク周りが散らかっていると仕事の集中力にも影響してきてしまいます。
存在を忘れないような、機動力を保持したまま、邪魔にならないような定位置に移動・・・。
この辺はここ数年の個人的な課題でもあるんですけどね。
数ヵ月後にどうなったか、覚えていたら追記してみようと思います。
包装用紙の文字情報を減らす
おっ!これは僕も数年ほど前から意識していた問題です。
僕達は日常的に目にする商品のパッケージに記載された文字情報に意識を奪われすぎているんですよね。
本来作業に充てるべき集中力を、どうでもいいティッシュの箱とか、洗剤のボトルとかに、毎日0コンマ何秒とか、奪い取られているわけです。
ティッシュの箱に書いてある文字を読む1秒と、奥さんの瞳を見つめる1秒だったら、どっちが大切な1秒か?と比較して考えてみると、無駄な文字情報を放置する事がいかに人生を浪費しているのかが分かりますね。
このトピックはミニマリストの方にとっても共感しやすい部分なんじゃないかなーと、感じました。
ハンドソープはディフューザーに詰め替えて使う、キャラ物のバスタオルは買わないなど、数年前から実行して来た事なので、我が家の状態はかなり良くなって来ていると思います。
人によっては気長に構えて実行すべき問題かもしれませんね。
小物類もときめかない物は全捨てる
予備のボタンとか、携帯電話の購入時の箱とか、しっかりと取って置いてありましたよ(汗)
そういえば購入したてで取れてしまったのは別として、ボタンが取れるような着方をした洋服って、そもそもが寿命と重なっていたりもするんですよね。
瓶一杯に保管していたボタンでしたが、半分以上が「既に所有していない服のボタン」でした。
こんまり本では化粧品のサンプルとかもこのカテゴリーに入れられています。
僕も旅行で使うだろうと思ってお試しシャンプーとか取って置いてありましたが、冷静になって考えてみたら数年放置したシャンプーとか肌につけたくないですよね(苦笑)
格安のゲストハウスやカプセルホテルですら、備え付けてあるか購入できますし。
まとめ
何を持つのかは、まさにどう生きるのかと同じこと。
自分にとって必要なモノや求めているモノが見えていないから、ますます不必要なモノを増やしてしまい、物理的にもどんどんいらないモノに埋もれていってしまいます。
引用:人生がときめく片づけの魔法
「不要なモノを処分するだけで、こんなにも思考がクリアになるものなのか」というのが実践後の正直な感想です。
“不要なモノ”は雑念そのものですからね。
こんまりメソッドで意外だったのが、一般的な断捨離本に書かれているようなテクニカルな内容はほんの少ししか書かれていないという事。
ほとんどが精神論なんですよね。
※こんまりさんは「神様が~」みたいな話もするので、一部では宗教っぽいとかで食わず嫌いな方もいるそうです。
一年以上使っていないものは捨てろ!ではなく、“ときめかない物”を捨てることになります。
この本は既存の断捨法を実践しているのに、いつまでも部屋を片付け続けているような人にはかなりおすすめできる内容だと思いました。
考え方が違うので結果も変わって来るのは当たり前ですね。
因みに、『人生がときめく魔法の片づけ2』という後継本?も出ているのですが、こっちは要点もぼやけてて何が言いたいのか分かりにくかったし、一作目が世界中で売れてしまったので出版社に書かされた本・・・?みたいな印象を受けてしまいました、こんまり先生ごめんなさい。
先生のファンの方がエッセイ的に楽しむなら止めはしないですが、僕は一作目だけおすすめしておきます。
p.s.この記事の編集時点では領収書の管理方法がまだ未定なので、できれば数ヵ月後にこんまりメソッドの結果を報告したいと思います。
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