今までヴィーガン・ベジタリアン対応メニューのあるレストランを数百店舗は食べ歩きして来たのだけど、個人的にはベストなお店を発見してしまったかもしれない。
それが藤沢市の六会日大前駅から程近い距離にある「元祖へっころ谷」という“ほうとう”のお店です。
もちろんレストランの評価基準って料理の味や品質だけでは無いので、ベストとする所以を詳しくレビューしてみよたいと思います。
しかし、最高でした。
基本情報
基本情報
- 名称:元祖へっころ谷
- 住所:神奈川県藤沢市亀井野3丁目30−1
- アクセス:小田急江ノ島線・六会日大前駅から徒歩10分
- 駐車場:10台※専用駐車場マップ
- 営業時間:11:30~22:30(ラストオーダー21:30)
- 準備休憩時間:平日 14:30~17:00(7・8月は14:30~17:30)/土日祝 15:30~17:00
- 定休日:火曜日
- 電話番号:0466-82-1702
- 料金:1000円程度~
- 菜食区分:vegan・vegetarianメニューあり
- 参照:元祖へっころ谷へ
- 終日禁煙
藤沢街道は東京の渋谷方面からでも国道246号線をずーーーっと神奈川方面に来ると大和市で合流するので、湘南エリアで遊ぶ時に立ち寄る機会は作れますよ。
電車の方でも、小田急線の“江の島・鎌倉フリーパス”で途中下車可能なのでアクセスは悪くないんじゃないかな。※小田急線途中下車可&江ノ電乗り降り自由のパス
お店の雰囲気
閉店後の写真です。営業中は満席に近い感じでしたよ。
個人的な第一印象は“沖縄のゲストハウスにでも来たような気分”でした。
まぁ、↑上の写真だと本州の山奥の古民家っぽい雰囲気なんですけど、↓こっちの写真だと・・・、
座敷には座卓が3つもあるので、予約が取れれば大人数でも大丈夫かもしれませんね。
今回は座敷の席で頂いたので、ゆったりくつろげましたよー。
店内ではワークショップやライブ、上映会なんかも度々催されているそうです。
子連れ入店は禁止のヴィーガンカフェもチラホラとある中で、こういうスタンスで営業してくれるのは嬉しいですね。
先に食事中だった家族の子供達も伸び伸びと遊んでいました。
この時点で既に、店内の備品やら装飾品やらの雰囲気から“共感できるであろう思想や美学のような何か”を感じとっていたのですが、↓本棚を覗いて見ると・・・、
『アミ』『自然農の手引き』『どぶろくのつくり方』『有機家庭菜園』『転生と地球』『ブッダ』『免疫革命』『聖なる予言』『パパラギ』・・・。
菜食や反原発、ヨガ界隈でのちょっとした“あるある”なんですけど、菜食生活に辿り着くまでに読んできた本が“被りまくってる”っていうね。
特に『アミ 小さな宇宙人』なんかは、別々の場所で別々のタイミングで出会った菜食仲間でも8割くらいの人が発売直後くらいに読んでいましたからね。
ベジ歴長い人達って、なるべくしてなってるんだよなーって思います。
メニュー
これは同伴のお友達が食べたハーフサイズの“ミニほうとう”と“ミニへっころカレー”。
“ほうとう”と言えば山梨やその近県の郷土料理ですが、へっころ谷の手打ち麺は「伝統在来小麦ブレンド」「瀬戸内の花藻塩」「素粒水+万能酵母液」のみで出来ているので、ここよりも美味しく素材も良い“ほうとう”って存在するのでしょうか?
在来小麦ブレンドに使われている「南部小麦」なんですけど、小麦グルテンアレルギーだと思い込んでいた僕の友人が食べてみたら「アレルギー症状が出なかった」というのを聞いたことがあります。※そういう人もいるという事です。
在来小麦を使った麺料理なんて普段の外食では中々食べられないですよね。
こっちは「手打ちつけめん」。お店に伺ったのは真夏日だったので、暑い日には最高ですね。
ただ、“出汁がしっかり効いている”感じのつけ汁では無かったので、初めて来た人がこれだけ注文すると、がっかりしてしまうかもしれないなぁと思いました。
肉なんて要らないと本気で思える「雑穀メンチカツ」です。
ベジタリアンじゃない人に一応言っておきますが、雑穀にはタンパク質も豊富に含まれて居ますからね!
栄養豊富で“おかず”にもなるんです!
これは植物性素材100%の「精進カキフライ」です。
精進カキフライのレシピなんて、まぁ、いくらでもあるのですが、これは海草っぽいものも入っていたから、その辺で磯の香りを再現してたのかな?
※ごめんなさい、お店に伺ってから約1ヵ月後に記事を編集しているので食レポの精度が低いっす。
食べた人気メニューの感想
僕がメインで頂いたのは“季節限定メニューの創作ほうとう”です。※ヴィーガン対応済みメニュー
「野菜にこだわっているお店なのだから、野菜がたっぷり乗っかったのを注文しよう。」
そう思いながら写真しかメニューを見ずに注文したのですが、注文後に「やっべぇ!豆乳マヨネーズとか使ってたらどうしよう!」とテンションが低くなりつつも、談笑しながら料理の到着を待っていました・・・。
到着したのがこちら。この“冷やしほうとう”がめちゃくちゃ美味しかったです。
見た目の豪華さに感動、ボリュームに感動、美味しさに感動。
無農薬で育てたナスを半分使ったマリネが柔らかくてジューシーで、青野菜もしっかり生命力の強いものばかり。
一品料理をいくつか注文していたので大盛り(+100円)にはしなかったのですが、充分に満足できる量でしたよ。
味の期待値が低かっただけに(笑)、口に入れた瞬間から“豆乳ごまだれ(豆乳ベースの味噌ダレ)の濃厚な味わいが口いっぱいに広がって”、たまらず同伴の友達に「これ食べてみて!」と光速で勧めてしまいました。
光速で人に美味しさを伝えたい気持ちになったのは初めてだったので、自分でもその速さに戸惑うくらいに美味しかったです。

口コミは
へっころ谷
ほうとう(vegan変更) pic.twitter.com/bLDlmCFYFj— Miku (@miku_vegeyogi) 2017年9月2日
夏休み最終日はお気に入りのお店『へっころ谷』
お肉は一切使用していません。 pic.twitter.com/EA6rStvHWS— FRUIT2 (@FRUIT2COZY) 2017年8月21日
この間は、へっころ谷へ行きました(*´-`)酵素玄米美味しかった! pic.twitter.com/pOdKCTSXir
— nico_ayaka (@nico_ayaka) 2017年8月16日
ツイッターで調べてみると、主要な客層はベジタリアン(ヴィーガン)、ヨギ、ほうとう好き、近所の人が多いのかな?
ほうとう目的で遠方から来るお客さんも多いようですよ。
あと、僕が行ったのが大雨の夜だったので写真は撮らなかったのですが、ツイッターの引用画像にチラっと写っているように、店頭には大きなテーブル席があるので蚊のいない時期には外での食事も良さそうですよね。

六会に4年弱住んでて何故今までこんな美味い店に行かなかったのか今日後悔した、へっころ谷 pic.twitter.com/fF7cSH20Pp
— 【弓田】 (@7okonomiyakipan) 2017年1月16日
お酒にもこだわっているそうなので、小皿料理を肴に自然酒やどぶろくを楽しむのも悪くないかもしれませんね。
ヴィーガン・レストランのレベルがかなり高い湘南鎌倉エリアに近い事もあってか、どれを食べても最上級に美味しかったです。
まとめ
この記事では紹介しきれていないメニューが山ほどあります。
菜食ブログを運営していると「お気に入りのベジカフェは?」って質問されることが頻繁にあるのですが、僕が今まで行ったお店の中での暫定1位は“元祖へっころ谷”になりました。
まぁ、「デートで行くなら?」とか、「都心で休憩するなら?」とか、評価基準は色々あるのでベストなお店も複数あるんですけど(笑)
料理のコンセプトも“流行ものだから用意した”んじゃなくて、オーナーの信念や理念がにじみ出るように体現化されたようなものばかりです。
“こだわりの強さが料理の一品一品どころか、付け合せのちょっとしたサラダや漬物からも感じられるお店ですよ。”
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